会長挨拶
ふくしまインフラメンテナンスエキスパートの会(以下、「ふくしま ME の会」)は、令和5年6月19日に設立しました。
会長をつとめさせていただいている楠靖(くすのきやすし)と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
「ふくしま ME の会」の設立に際しましては、会員の皆様方の温かいご協力と、各社からいただいたご支援・ご理解に心より感謝申し上げます。
社会基盤施設(インフラ)の維持管理の重要性が注目されているなか、福島県においては、高度経済成長期に建設された多くの社会基盤施設の老朽化が進んでおり、これらの施設の更新や効率的な維持管理が喫緊の課題となっています。
この状況において、維持管理のプロフェッショナルである「ふくしま ME」の認定者が、福島県の社会基盤施設の維持管理に果たす役割は非常に重要です。
一方で、福島県では少子高齢化が進行し、これに伴い行政機関や建設業、測量設計業など建設関係産業に従事するメンテナンスの専門技術者が不足しているという課題も深刻です。特に、点検や診断に関する若手技術者の育成が急務となっています。
「ふくしまインフラメンテナンス技術者育成協議会」の産学官が協力して技術者を育成する取り組みは、素晴らしいことです。
これまで多くの ME 認定者が輩出され、地域の安全・安心な社会生活への貢献が期待されています。さらに「ふくしま ME の会」により、異なる職種の技術者同士の知識や情報の共有が図られ、維持管理はもとより社会基盤整備の品質向上や災害時の対応が迅速化されると確信しています。職種間の垣根を越え、協力と共有の精神でこれらの課題に取り組む姿勢は、地域社会において大きな影響を与えることでしょう。
最後に、「ふくしま ME の会」は、ME 認定者の研鑽と相互理解を促進し、地域のインフラを守り続けるために積極的に活動してまいりますので、皆様の一層のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
ふくしまインフラメンテナンスエキスパートの会 会長 楠 靖